脱毛器 ケノン (KE-NON)　Ver.8.7〔2024年最新モデル〕

　ケノンのバージョンアップデートは、メジャーアップデートとマイナーアップデートの2種類があります。
　現在の最新モデルはバージョン「8」のマイナーバージョンアップ番号「7」、つまりバージョン8.7が「ストロング2」カートリッジ搭載モデルとして2024年1月1日にマイナーアップデートされ販売されています。
　ケノンのバージョンアップは、メーカーによる事前発表がありませんので、次のアップデートがいつになるのかはっきりしたことは分かりませんが、過去バージョンの発売日から、おおよそのアップデート時期を推測することができます。

　これまでのケノンのバージョンとその発売日を調査した結果、次のようになっています。
⚫︎8.0 (2019年4月27日[ｽｰﾊﾟｰﾌﾟﾚﾐｱﾑｶｰﾄﾘｯｼﾞ登場])
/ 8.4 (2020年)
/ 8.5 (2021年1月4日)
/ 8.6 (2022年4月)
/ 8.7 (2024年1月1日[ｽﾄﾛﾝｸﾞ2ｶｰﾄﾘｯｼﾞ登場])
⚫︎7.0 (おそらく2017年4月[ﾌﾟﾚﾐｱﾑｶｰﾄﾘｯｼﾞ登場])/ 7.1 / 7.2 (2018年)
⚫︎6.0 (おそらく2016年1月[ｽﾄﾛﾝｸﾞｶｰﾄﾘｯｼﾞ登場])/ 6.1 / 6.2
⚫︎5.0 (おそらく2014年2月[ｴｸｽﾄﾗﾗｰｼﾞｶｰﾄﾘｯｼﾞ登場])/ 5.1 / 5.2 / 5.3
⚫︎4.0 / 4.1 / 4.2 / 4.3
⚫︎3.0 (2012年3月12日) / 3.1

　全ての販売日の詳細を網羅することができていませんが、これまでの発売時期を基にすると、新しいバージョンは通常、年明けから4月にかけて発表される傾向にあると推測できます。
　この傾向は、脱毛器の購入者の心理と密接に関連しています。脱毛を考えている人は、肌の露出が多くなる夏に向けて脱毛を考えている人が多くなるため、ケノンが最も購入される繁忙時期が夏を迎える前の4月から6月にあたります。その繁忙期より前に新バージョンを発表し、ケノンを購入する人に最新のバージョンを届けたいということから、繁忙期より前に新バージョンが発表されることが多いのだという推測が成り立ちます。
　2024年はすでに1月1日に「ストロング2」を搭載したマイナーアップバージョンが発表されていますので、次期新バージョンは来年以降になると思われます。
　あくまでも、筆者による推測になることを踏まえたうえで参考となれば幸いです。

　ケノン脱毛器の次期バージョンアップで搭載される可能性が高い機能について、過去のバージョンアップの傾向から判断すると、次のような機能追加が考えられます。

より強力な脱毛性能：　光エネルギー量や発光間隔の改良などにより、脱毛効果を高めるアップグレードの実現。
肌への優しさと安全性の向上：　冷却機能の追加や保護機能の強化により、肌への負担をさらに軽減。
操作の使いやすさの向上：　タッチパネルの採用や、液晶画面のデザイン・操作性のアップデートにより、より直感的な操作を実現。
カートリッジ交換の簡易化：　カートリッジの交換をより簡単に行える工夫や改良。
脱毛範囲の拡大とカートリッジのバリエーション充実：　様々な脱毛ニーズに応えるためのカートリッジのアップグレード。
脱毛プログラムのカスタマイズ性向上：　より自由に脱毛プログラムを設定できるように、脱毛プロセスの再構築。
本体のコンパクト・軽量化：　現在モデルのデザインの更新や技術の向上により、本体部分のさらなるコンパクト化や軽量化の実現。

　過去のバージョンアップでは、光脱毛技術の進化や保護機能の強化により、脱毛性能と肌への安全性を高める点に注力していた傾向がうかがえます。
　次期バージョンでもこの傾向が続くと予想され、より強力かつ肌に優しい脱毛を実現する新機能の搭載が期待されます。
　ただし、あくまでも筆者の推測ですので、実際のアップデートは異なる可能性があります。
　次期新バージョンのケノンが発売された際には、最新情報をぜひチェックしてみてください。

・ケノンの日替わり特典の魅力と活用法

　ケノンの脱毛器は、その効果と使いやすさで多くのユーザーから支持されていますが、日替わり特典も見逃せないポイントです。ここでは、ケノンの日替わり特典について解説し、特典を活用する方法に触れたいと思います。
　

・現在の日替わり特典のパターン

　ケノンの日替わりキャンペーンは、大きく分けて二つのパターンがあります。
1.「カートリッジ最大3個＋他の特典付き」の時期
2.「カートリッジ最大2個＋保証期間延長などの特典付き」の時期
　現在、これらの特典内容は、楽天市場の「お買い物マラソン」キャンペーンと連動しています。「お買い物マラソン」期間中は、カートリッジが最大3個もらえる特典が提供され、その期間が終了すると、カートリッジが最大2個＋保証期間延長などの特典へと切り替わる流れになっています。
　〔余談ですが、現在の日替わり特典が切り替わる時刻は、午前0時が基本となっています。(※例外としての一例を挙げると、楽天のお買い物キャンペーン最終日の終了時刻が午前2時なため、それに合わせて、楽天では午前2時が日替わりキャンペーンの切り替わりの時間となる等があります)〕
　

・特典サイクルの賢い活用法

　この特典サイクルを上手に活用することで、ご自身の脱毛計画に最適な特典内容を選ぶことが可能です。
　例えば、カートリッジが多く必要な場合は「お買い物マラソン」期間中に購入し、保証期間の延長やその他の特典を重視する場合は、その後のキャンペーン期間を狙うと良いでしょう。
　

まとめ

　ケノンの日替わり特典を賢く利用することで、快適かつ効果的な脱毛体験が実現できるよう、ご自分のニーズに合った特典を選んでケノンの魅力を最大限に引き出してください。
　ぜひ、キャンペーン情報をチェックし、最適なタイミングでの購入を検討してみてください。

VIO脱毛の一般的な認識

　一般的にVIOの毛は、他の部位と比べて、毛が太く、色が濃い傾向があります。これはフラッシュ脱毛において、毛に対する光の反応を促しやすくする一方で、痛みを感じやすくもします。
　さらに、他の部位の毛根が表皮から2～3mm程度の深さにあるのに比べ、VIOでは毛根が3～4mmと少し深い位置にあるため、光エネルギーが毛根にまで十分に届きにくく、脱毛結果が出るまでに時間がかかると言われています。
　この一般的な認識を踏まえ、実際のVIO脱毛の詳細について考えてみたいと思います。
　

⚫︎体毛の毛並みに基づくVIO脱毛

　体毛は、髪の毛やヒゲとは異なり、皮膚に沿って横たわっていることが多く、毛根が皮膚に対して斜めになっていることが一般的です。この特徴により、皮膚表面から実質的に毛根までの距離が少し浅くなることや、毛根が斜めになっていることで、毛根にフラッシュ光が当たる面積が大きくなるとされています。加えて、毛が太く・濃いというVIOの毛の特徴により、熱エネルギーが集中し毛根(毛乳頭・毛母細胞)への熱ダメージが起こりやすくなると言われています。そのため、ケノンを用いたVライン脱毛では、比較的脱毛効果を実感しやすいという人もいます。IとOラインは色素沈着(肌の色が濃くなっている部分)の程度によって、脱毛効果の現れ方に差が出ることがあります。
　

⚫︎OとIラインの色素沈着と脱毛効果

　フラッシュ光脱毛は、黒色や濃い色に光エネルギーが集中する特性を利用し、毛のメラニン色素(黒色)に反応させることで脱毛を実現します。しかし、皮膚の色素沈着がある部分は、その色素沈着部位にも光が反応し、光エネルギーが分散されてしまうことで、毛根にまで光エネルギーが届きにくくなります。そのため、色素沈着がある部位が濃い人ほど、脱毛効果が現れるまでに時間がかかる傾向にあります。
　Oラインは肛門周辺を指し、その中心部周辺に色素沈着があるため、 ケノンを使用しても、満足いく脱毛効果を得るまでに少し時間がかかると感じる方が多いようです。
　Iラインにも、Oラインと同様、色素沈着部分があり、広範囲に色素沈着が見られることもあるため、ケノンを使用しても、人によっては脱毛効果が現れるのに最も時間がかかる部位となります。
　
　上記の各部位の特徴に加え、VIOの脱毛は照射のしやすさも関係します。
　Vラインは目視するのが容易で平らなため、照射したい場所に確実に照射することができます。
　一方、IやOラインは照射するエリアが見えにくく、カーブや凹凸(皮膚のたるみやヨレなど)がある部分であり、加えて粘膜部位を確実に避けて照射しなければいけないため、工夫をこらし慎重に照射しなければならない場所となります。このように照射がしにくい部分なため、照射にムラができる可能性があり、脱毛効果が現れるのに時間がかかってしまうという側面も考えられます。
　

⚫︎VIOの毛周期を踏まえた脱毛について

　VIOの脱毛は「結果がなかなか感じられない」、「VIOの毛は頑固」などという声が多いのは、毛周期とも密接に関連しています。
　毛周期とは、新しい毛が生えてくる周期のことを言います。このサイクルは、「成長期」（毛根が細胞分裂して毛が伸びる時期）、「後退期」（成長が止まり自然に毛が抜ける時期）、「休止期」（毛根が活動停止して毛が生えてこない時期）があります。また、体毛は各毛が異なるタイミングで成長しており、サイクルがズレる形で生えています。
　腕の毛周期は、成長期が3ヶ月～4ヶ月で、後退・休止期が4ヶ月～5ヶ月と、全体で約7ヶ月〜9ヶ月というサイクルで完結しますが、VIOの毛周期は、成長期が1年〜2年、後退・休止期が1年〜1年半と、全体で2年〜3年以上に及び、ムダ毛の中で最も長いサイクルです。
　フラッシュ脱毛は原則として成長期にある毛にのみ効果があり、後退期や休止期にある毛にはほとんど、または全く効果がないとされています。そのため、VIO脱毛を始めたタイミングで毛周期が後退・休止期に入った毛根は、脱毛に適した次の成長期がくるまでに少なくとも1年以上かかることになります。
　したがって、毎回の脱毛結果がしっかり現れて毛がなくなるという状況が成立したとしても、体毛はそれぞれの毛周期サイクルがズレているため、成長期を迎えた毛が継続的に1年以上に渡って次々と生えてくることになります。
　これが、結果がなかなか出ないと感じる人が多い原因の一つと考えられ、VIOの脱毛がめんどくさく、結果を出すのが難しいと感じる人が多い一つの要因となっています。
　VIO脱毛は毛周期との関係から、「もともと1年以上かかるものだ」という心づもりで気長に脱毛を続けることが、脱毛を成功させるコツかもしれませんね。
　

⚫︎VIO脱毛に要する実際の期間

　ストロング2カートリッジを使用し、8〜10レベルで週1回のペースでケアを行うと「約3ヶ月〜5ヶ月(約12回〜20回)」が最短の脱毛期間の目安となり、2週に1回のペースであれば、この倍の期間が目安になります。
　これはあくまでも、「おおむね脱毛効果を実感し、ムダ毛が目に見えて減った」と感じる人の最短の目安期間です。色素沈着の度合いや剛毛の程度、使用するカートリッジや照射レベル、脱毛の頻度や女性であれば生理期間中の休止時期など、個々の条件によって脱毛に必要な期間が変わってきます。さらに、毛周期を踏まえて継続して脱毛しなければならないことを考慮し、半年〜2年以上という長いスパンで継続的に根気強くVIOの脱毛に取り組むように心がけながら、自分のイメージした理想的な結果を目指すことが大切です。
　

まとめ

　ケノンによるVIO脱毛は、Vラインが比較的効果を感じやすく、IラインとOラインは色素沈着や照射の難しさから効果が現れるまで時間がかかる可能性があります。
　また、毛周期の長さが結果に影響するため、理想的な脱毛効果を得るには、ケノンを定期的に使用することが重要です。
　自分の毛の特徴や毛周期を理解し、根気強くケアを続けましょう。

⚫︎VIO脱毛に適したカートリッジの選び方

　VIO脱毛でどのカートリッジを使用するかは、毛質や衛生面を考慮して選んでください。
　まず、毛質についてですが、比較的薄い毛の方や、やや濃い毛と感じる程度の方には、標準装備のスーパープレミアムカートリッジ、または少し出力が劣るものの別売りラージカートリッジでも十分な脱毛効果が期待できます。一方、毛が濃い方や剛毛の方、または男性の場合は、レビュー投稿特典で入手可能なストロング2カートリッジがお勧めです。特典で付いてくる場合があるエクストララージカートリッジは、照射口が9.25㎠と広いため、VIO脱毛には向かないと言えます。
　フラッシュ脱毛は、VIO脱毛も含め、お肌が清潔で落ち着いた状態になる入浴後しばらく経った時間帯が最もお勧めのタイミングです。(※入浴直後の脱毛は、血行が良く体温も高いため、フラッシュの熱が加わると痛みが出やすい可能性があります。)
　衛生面を考慮した場合、このタイミングでの脱毛でスーパープレミアムを使用し、VIOと他の部位との併用をしても問題ないと感じる方は、そのまま使用して構いません。しかし、衛生的な面でどうしても気になる方や、入浴後以外の時間帯で使用を考えている場合は、ストロング2またはラージカートリッジをVIO専用として使う方法が良いでしょう。
　追加情報として、VIOケア終了後にカートリッジが冷えてから、照射口をウェットティッシュ等できれいに拭とることで、清潔にご使用いただけます。
　これらの点を参考にして、 自身の毛質と、どの程度衛生面を重視するかを基準に、VIO用のカートリッジを選ぶようにしてください。
　

⚫︎照射前の毛の処理

　照射前には必ず毛を剃ってください。目安としては皮膚から1mm程度、毛を残した状態が良いとされています。
　VIOの毛を剃るにはムダ毛用電気シェイバーがお勧めで、T字カミソリはあまりお勧めできません。VIO部分は見づらく形状が複雑でタルミがあるため、カミソリでの処理はお肌を傷つける恐れがあり、お肌を傷つけてしまうとフラッシュ照射ができなくなってしまいます。
　また、VIO部分は敏感なためカミソリを使うと肌荒れや色素沈着が起こりやすく、黒ずみが濃くなる原因にもなってしまします。VIOの黒ずみが濃くなると元に戻すのがとても大変なため、お肌への負担が少なく傷つきにくいムダ毛シェイバーを使って毛を処理することがお勧となります。
　実際の処理の際は、シェイバーを持っていない反対の手の指で、お肌をしっかりと引っ張って、タルミを伸ばしながらシェイビングを行うことが、お肌を傷つけずにうまく剃るためのポイントとなります。
　

⚫︎Vラインのデザインを決める

　Vラインの脱毛は、まず最終的にどのような状態にしたいのか、自分の理想とするデザインを決めることから始めましょう。

　
　主な形状として、自然な形に整えた「ナチュラル」、ビキニラインからはみ出ない形の「トライアングル」、清潔な状態にしたい人向けには「ハイジニーナ」など様々な形があります。また、形状とともに、毛を残す場合は、どの程度の毛量にするのかも決めてください。自分の理想とする最終的なデザインによって、脱毛プロセスが多少変わってきます。
　
・毛量をそのままに形状のみを整えたい場合や「ナチュラル」形状では、決めたデザインになるようにシェイバーで形を整え、シェイバーで剃った部分をケノンを使って脱毛し、余分な部分のムダ毛を無くしていく方法でデザインを整えていきます。(約1割の人が選ぶ)
・毛を細く・毛量を少なくしてデザインを整えたい場合は、一旦全ての毛をシェイバーで剃り、全体的に脱毛を進めていきます。その後、脱毛効果が現れ毛量が少なく・細くなってきた時点で、全体的な処理を終了し、次に整えたいデザインを意識しながら、余分な部分のムダ毛が生えてこなくなるようにムダ毛処理を進めてください。(約6割の人が選ぶ1番人気)
・ハイジニーナの場合は、全ての毛をシェイバーで剃って、ケノンで脱毛処理を行なっていくことで、ムダ毛の無いツルツルのVラインを目指してください。(約3割の人が選ぶ)

⚫︎VIO脱毛の手順

　事前準備として、照射前には照射する部分の毛を1mm程度に剃っておいてください。また、VIO脱毛で使用するカートリッジが装着されているか確認してください。
　脱毛初回は、低いレベル(1〜3程度)から始め、次回以降徐々に照射レベルを上げていきましょう。最終的にはレベル7〜10での照射が効果的ですが、痛みが強く出過ぎないよう、自分に合ったレベルを見つけて照射を行いましょう。
　照射前のお肌の冷却(アイシング)は、他の部位よりも少し長めに、10秒〜20秒程度しっかり冷やすことで痛みを軽減できます。人によってはストロング2カートリッジでレベル８〜10でも問題なく照射できるようです。毛量や毛質による痛みの出方、また個々の痛みの感じ方などは、個人差が大きいですが、しっかりと冷やすことを意識することで、痛みの少ない照射につながる人が多いようです。手間を惜しまずに、毎回しっかりと冷やすよう心がけましょう。
　また、最初のうちは中レベル程度(レベル5〜7)で照射を続け、毛量が減ってきたと感じてから照射レベルを高レベルに上げることで、毛の密集による熱エレルギーの集中を避けて痛みを回避しつつ、後に効率的な脱毛に移行するという方法もありますのでお試しください。
　照射後も毎回、アイシングでお肌の熱感をしっかり取り除いてください。
　脱毛が終わりましたら、抗炎症成分配合のスキンケア製品でお肌を落ち着かせたり、刺激の少ない化粧水で保湿ケアを行い、お肌をいたわるように心がけましょう。
　

⚫︎Iライン脱毛時の体勢について

　Iラインの照射は、座るか、お相撲さんが四股を踏むようにしゃがみ込み、足を広げて前に卓上鏡を置きます。この体勢で照射部位を鏡で確認しながら照射するのが、最も確実で安定した方法になります。
　座った姿勢か、しゃがみ込んだ状態で、足を広げて覗き込みながらも行えますが、Oラインに近づくにつれ見えづらくなってしまいますので、卓上鏡を見ながら照射する方法が確実です。
　その他に、立った状態で片足を椅子などに乗せて照射する方法もあります。
　粘膜部位を確実に避けることや照射ムラのできにくさなどを想定し、ご自身が照射しやすい体勢を見つけて照射を行なってください。
　

⚫︎Oライン脱毛時の体勢について

　Oラインの照射は、浴室用の椅子(バスチェア)または、それに類似するような椅子や台で、高さが20cm〜30cm程の腰掛けを用意し、腰掛けの隣には手鏡などの鏡を床に置いた状態にセットします。腰掛けにお尻の半分程度を乗せる形にして照射を行うことで、かなり安定した状態で鏡を見ながら正確に照射を行うことができます。
　他の方法としてはシンプルに、手鏡などを床に置き、それをまたいでしゃがんだ姿勢で照射することで、少し安定性や正確性には欠けますが、鏡を見ながら確実に照射できます。
　また、立て掛けた鏡にお尻を突き出した体勢で鏡を見ながら照射する方法もありますが、この方法は確実に照射するのが少し難しい感じがします。
　Iラインと同様に、粘膜部位を確実に避けることや照射ムラのできにくさなどを想定し、ご自身が照射しやすい体勢を見つけて照射を行なってください。
　

⚫︎I・Oライン照射のポイント

　I・Oラインの照射は、大前提として粘膜部分を確実に避けて照射しなければなりません。皮膚とは異なり粘膜は弱いため、火傷による水ぶくれやただれなどのリスクが非常に高くなります。
　基本的に、粘膜部分にはムダ毛は生えていません。つまり、IとOのムダ毛が生えていない部分を避ける形で照射すれば問題ないことを踏まえつつ、粘膜部分を避けて照射する方法としては、白の下着を履き、下着部分を駆使して粘膜部を覆いながら照射する方法や、粘膜部分を指で隠しながら照射するといった方法があります。自分のやりやすい方法で粘膜部を必ず避けながら照射を行うようにしてください。
　　
　照射の際は、プローブ(ハンドピース)を持っていない方の手の指で、皮膚のたるみをピンッと引っ張って伸ばしながら照射することがポイントとなります。
　VIOはカーブや凹凸(皮膚のたるみやヨレなど)があるため、照射部位が凹んだ場所だったり、皮膚が寄ってシワになっていたりなどするため、皮膚を引っ張って伸ばしてあげることで毛根に対して均等にフラッシュ光を当てられるようになります。
　さらに、I・O部位の色素沈着がある場所は、皮膚が寄ってシワになっていると、色がより濃くなっている状態になります。そこにフラッシュ光を当てると皮膚自体が強く反応し、痛みが強く出ることがあります。皮膚をしっかり伸ばすことで、皮膚の色が物理的に薄くなり、若干ではありますが痛みの緩和につながります。これらのことを踏まえて、皮膚をしっかり伸ばすことを意識して照射を行なってください。